「お疲れさまでした〜」

午後3時ちょうど。

今日の仕事はこれで終わり。


「桃華!! 帰るぞ」

カバンを持って
突っ立ってる桃華に、
声をかける。


「あ、あたし…えっと…」

「? 桃華?」

「さ、先…帰ってて?」

桃華が目を泳がしながら、
そう言った。


………は?