君はいつも無表情で、怒ってるってよく言われるけど本当はそんなことなくて、ただ愛想がないだけで。

だけどいま、君はすごい怒ってる。私にはわかる。



あー、


君はどこまで知っているのかな?

今日のことだけ?…だといいなぁ。




「今日が初めてだよ!いきなり閉じこめられて参っちゃった!ほんとあの先輩たちパンチだパンチ!!」

「嘘でしょう。」


「嘘じゃないよ、」




嘘。




「貴方は人が嬉しくなる嘘が好きなんでしょう。

今の僕の顔は、嬉しそうにみえますか。」


君の綺麗な顔についてる切れ長な目は微かに怒りがみえる。

整った眉はひそめられ、口はへの字に曲がってる。



これはどうみても嬉しそうな顔、じゃないよなぁ…