最低の恋を、してみました。





日本史の授業中。



この日はナオが学校を休んでいた。



この日ももちろん朝からずっとメールしてるから、病欠じゃなくてただのサボりって事を知ってた。



だから心配はしてない。



『なぁ、ユウ』



授業中でもお構い無しにメール。



左利きのあたしは、左手でノートをとりながら机の下では右手でメールを打っていた。



『どしたん?』


『俺、あと何回日本史休んだらヤバい?』


『はぁ?そんなんあたしが知ってるわけないやんか』


『だから、先生に聞いといて』