最低の恋を、してみました。

この集会はいつもと違って、どんだけうるさくしてても先生たちに怒られる事はない。



「暑い。結果発表なんか放送でやれってな」


「間違いない」



ナオは顔を手でパタパタと扇ぎ出した。



それを見て、あたしは自分の団扇でナオを扇いであげた。



他の男には絶対にしーひんような自分の行動に自分でビックリした。



「風が温い」


「文句言うなら止めるで」


「嫌」



ナオは当たり前のようにあたしに扇がれてる。



あたしも別に文句はない。



ナオはワガママやけど、そんなナオと話していると、母性本能をくすぐられる気がする。