最低の恋を、してみました。

ナオがフラフラ歩いているのが見えた。



あたしは、躊躇なくナオの元に走った。



「ナオくん！写真撮ろう！」



思いきって言う。



言わへんかったら絶対後悔すると思ったから。



「えー」



嫌そうな顔をしたけど、そんなん関係ない。



「えーじゃない。撮ろう」



ナオを無理矢理引き寄せ、ナミにカメラを渡す。



ナミがニヤニヤ笑ってる。



バレるから止めてください。



何だかんだ言いながらも、ナミがカメラを構えると、ナオはしっかりとピースサインを繰り出していた。



この写真、宝物にしよう。