最低の恋を、してみました。

目立つように青いシャドーを取り出す。



左利きのあたしは、チップを左手に持った。



右手はナオの頬に置く。



触ってる。



リナしか触れへんと思ってたナオに、触ってる。



緊張で、鼓動が速くなる。



息苦しい。



鼻息がナオにかかるのが嫌で、息を止めた。



さらに苦しくなる。



…無理や。



あたしにはこの大仕事は出来ひん。