リナという名前の小柄で可愛い彼女。



2人はどう見てもお似合いで、あたしが太刀打ち出来る相手じゃなかった。



リナは、あたしも知ってる人。



中学も同じで、同じクラスになった事はなかったけど、お互いのメールアドレスくらいは知ってた。



でも、友達と呼べる関係かどうかは微妙。



高校生なんて、ちょっとでも喋れば友達。



メールアドレスを知ってれば友達。



そんな感じではあるけど、あたしの場合はそうじゃない。



だから、リナは微妙な距離感の子。



それでもあたしは、ナオの彼女の顔と名前とメールアドレスを知っている。



自分の好きな人の彼女を知っている。