それからしばらくして、やっぱりナオからメールが来た。



何事もなかったみたいに。



でも、返さへんかった。



泣きながら、耐えた。



ナオから送られてきたメールは片っ端から消去した。



無視してる内に、ナオからのメールはなくなった。



きっともう他の女の子と付き合ってるんやろなぁ。



あたしみたいにヤラせへん女じゃなくて、ちょっと慣れてる女の子。



やっぱり、あたしにはナオは手に負えへんかった。



きっとナオにとっても初めての事やったんやと思う。



いつか言ってたから。



『俺、断られたん初めてや』って。



それを聞いた時は、いい気分になった。