「先生、ありがと」


「いいえ」



先生は笑った。



ニヤニヤと。



なんとなく勘違いしてるみたいやけど、まぁいいや。



その勘違い、最高やん。



『あと5回の欠席と2回の遅刻でダブるで(笑)』


『えー!!マジか!!ユウ、ノートな』


『わかってるって。ナオの為にちゃんとノートとってるから』



あたしはニヤニヤしながら携帯を閉じた。



この頃、あたしはナオを呼び捨てにするようになっていた。