6月。



もうすぐ、梅雨に入る。



あたしは雨が嫌い。



天然パーマやから、湿気で髪の毛が言うことを聞いてくれへんし嫌い。



夜中の雨は子守唄になるけど、昼間の雨はただイラつくだけ。



気がつくと、あたしはナオを見ていた。



気になって仕方なかった。



単純に、あたしはナオの顔が好きやった。



つまりまぁ、ファンみたいなもの。