「今日はエイプリルフールでしょ?」
だから、無かった事にする。

すぐに消えなくても、絶対に私が消してみせる

慧斗への想いを。

「冗談だから。」
お願いだから、そんな悲しそうな顔をしないで?

辛そうにしないで?

「そっかぁ。冗談か。」
「そ、冗談。本気にした?」
「してねえよ。」
「嘘だぁ!」

まだすぐにはこの想いは消せないけど
この想いが消えるその日までは。私は一緒にいるから。
「嘘じゃないよ…。」
「え?」
「何でも!」
私が今度はヤサシイ嘘つくから。

慧斗、幸せになってね?