「…お前ばか?」



あり得ないと言う顔で俺を見る湊



俺も馬鹿げてるって思った


けど…思い返してみたら

あり得なくないかもしれない




愛華の今までの言葉や行動を思い返せば…



いつもなにかに脅えていた


争い事や怒鳴り声を怖がっていた


大きく手を振りかざした時の顔


身体に付けられた無数の傷


どれも当てはまらない事もない…



ただ…断定も出来ない