「ん…?声?」

下の階に行くため、階段を下りようとしたら上から声がした。


ここの階は4階建てで、あたしが今いるのは3階。

声がするのは、確かに4階からで…。


「……………」

泥棒みたいに上に上がり、手摺りの所の壁に体を隠して目だけをひょっこり出した。

すると、目の前にいたのは男女の2人。

…まさか、告白!?どっちが!?どっちに!?

えっ、ちょっ…気になる!


「別れたい」

…――そんな明るいもんじゃなくて、暗い告白だったらしい。