フラれたら一応、こんなあたしだって落ち込むし、さっきみたいに"なんで?"って思って苛々しちゃう。 「なーんでいつもダメなんだろ」 ベンチに座り、足をぶらんぶらんさせて、ため息をついた。 「なんでだろうね。まぁでも、元気出し―――…」 「あっ!あの人かっこいい!!」 目の前にかっこいい人を見つけたあたしは、早速その人に声をかけた。 「…――てるね…」 一生懸命声をかけるあたしを見ながら、美樹は苦笑いをしてコーヒー牛乳を静かに飲んでいた。