校門を出る時、私は校門周辺を見回した。

玄関先に目をやると、政人と女の子たちの姿が見えた。


「相変わらず、凄いモテっぷり」

クスクスと笑う私に、敏史たちの「早く」と急かす声が聞こえた。

私は、校門に出るギリギリの所に立ち、


「ありがとうございました!」

そう一礼をしてから、敏史やハルの元に駆け寄った。