「チャンスだ」

あたしと森川くんのふたりだけになった図書室に、その言葉が響く。


「告れ」

「えっ!?」

「え、じゃねぇだ。告れ」

「こっ、このタイミングで?!」

「おまえさ、そのタイミングを今まで何回逃してきたんだよ?今しかないだろ」

確かに、二人は別れたんだからあたしからしたらチャンス。

でもそんな弱みに付け込むっていうか、卑怯な事は出来ない。

麻美だって、まだ先輩を好きなんだろうし、今告白するのはどうかと思う。