今のは、確かに失敗だった。 でも、この会話を長引かせたら、それはもっと失敗で…。 名前を呼ぶ先輩を無視して、あたしは駆けて行った。 トイレの個室に駆け込み、その中であたしは泣き崩れた。 嗚咽や泣き声が聞こえないように、タオルで口元を押さえながらいくつもの涙を流した。 諦めることは、簡単じゃない。 想入れ次第でそれは変わるのかもしれないけど、あたしが先輩を想う気持ちはそんな小さなものじゃない。 大丈夫、大丈夫って誤魔化して来たけど、一年以上もこの恋心と付き合ってきたんだ。