そんな事を思いながら、大きな窓に目をやると校庭で体育の授業をしていた。
そしてあたしの目はすぐに、捕らえた。
「……先輩…」
体育をしていたのは三年生で、そこには当たり前に辰先輩の姿があった。
いつ見ても、かっこいいと見取れてしまう。
そして、やっぱり先輩が好きだと、改めて確信する。
最低なあたしは、もっともっと、先輩に近付きたいと思ってしまう。
友達の彼氏が好きだなんて、イケないことなのに、それ以上の事を望むあたしは、とても罪深い女だ。
恋したことを、後悔しているはずなのに、僅かな希望を胸に抱いてる。
そんな矛盾だらけの自分に、苛々を通り越して呆れた。

