嘘をつくのが下手くそなあたし。

バレないよう必死だった。


「違うよ!な、何もないから大丈夫!」

「ほんとに?琴の悩み事あまり聞かないから心配」

あまりにも真剣な表情でそう言ってくるから、あたし心臓はバックバクだった。


「ほんと、大丈夫だから!悩みとかあったらとっくに話してるよ」

アハハっていつものように笑ったつもりだったけど、その笑顔が乾いてる事くらい誰にでも分かる。

マズイ…。このままじゃ、ほんとにマズイ。

そう思ったあたしは、


「ちょっと保健室で寝てくるね!」

駆け足で教室を出た。