そう笑った麻美に、うんと答えて見送った。麻美がいなくなり、誰もいなくなった理科室。 「よしっ」 気合いを入れて、片付けを始めようとしたら…、 「おまえ良い子だな」 「えっ…!?」 突然声が聞こえて、びっくりした。 一番後ろの席に、顎をついてあたしを捕らえている男の子。 「それって本性?」 ふっと笑って、立ち上がると一歩一歩近付いてくる。 あたしに近付いて来た彼は、 「どうなの?」 お互いの鼻先が当たるんじゃないかってくらい顔を近付けて聞いてきた。