どっちにしろ、あの瞬間私は確かに幸せだった。

間違いないなく幸せで、夢を見ているようだった。


「悪い、今日は帰って」

隣に居る女の子にそう伝えた政人。


「えぇ〜!!話しの途中じゃーん」

納得いかない顔をする女の子を、


「また今度聞く」

「本当に〜?」

「埋め合わせすっから」

と、そう宥めて帰らせた。