『おしろがいいの!やまはつくらないっ!』
『ならひとりでつくれよ!おれはやまをつくるんだ!』
『なんでよ!いっしょにあそぶってゆったじゃん!』
『もうあそばない!』
『しゅんのばか!きらい!あっちいけ!』
『おれもずずきらい!だいきらいだ!』
春が言った“だいきらい”に傷付いたあたしは、泣きながら砂を春に投げつけた。
その砂が口のなかに入ったのか、春はペッペッと唾を吐いていた。
『しかえしだ!』
そう言った春は、同じように砂を投げてきて、あたしは更に泣いた。
投げられて、投げ返してをずっと繰り返していたら、周りにいた子のお母さんたちに止められた。
そして、その人たちがパパを呼んだのか、急いで迎えに来た。
ちょっと息を切らしたパパは、砂だらけで真っ白のあたしたちを見て、びっくりしていた。
そして、ふたりで怒られた。

