そして、あたしの涙が落ち着いた頃。
「ちょっと外いかね?」
春が言った言葉によって、あたしたちふたりは外に出た。
歩き始めると、春の大きな手が、あたしの手をぎゅっと握った。
「…春、手おっきくなったね」
「当たり前だろ」
フッと、笑ったドヤ顔にあたしも笑みをこぼした。
まだ、手を繋いで歩いていた小学生の頃は、あたしも春も同じ大きさだった。
でも気付いた頃には、春はどんどん大きくなっていた。
手も足も、背も背中も…あたしたちはもうすべてが異なる。
可愛かった顔が、今ではかっこいい顔付きに変わって、モテるようにもなった。
中学の時は、大人びていく春に戸惑いを隠せなかったときもあった。
春に置いてかれることが、怖かった。
あたしの知らない春になることが、寂しかった。

