「どうしたの?」

「なにがー?」

突然やってくるのは、今に始まったことじゃない。

それに風邪をひいてたって、眠くたって、どんなに疲れていても春はこうしてあたしの部屋に来る。

なんでかは知らないけど、それは昔からの習慣みたいなものになってる。

毎日ってわけではないけど、でもだいたいそう。


「今日は家来ないって言ってたじゃん」

だけど、確かに春は言った。今日はバイトもあったりして来れないってそう言ってた。


「あぁ、そういえば言ったね」

「なんかあったの?」

そうあたしが聞いたところで春は、何かを思い出したように「あ、」と呟いた。

首を傾げて春を見るあたしに、口角を少し上げた春はムクッと起き上がった。