彼女なのに、どうしてわたしが気を使ってふたりが一緒に過ごせるようにしてあげなきゃいけないの?


「…………っ…」

中庭に人の気はない。

紺色のスカートに、次々と黒い水玉模様がつけられていく。

彰吾と同じものが詰まったお弁当箱を開ける事が出来ず、ただ小さく震える。


「…っっ……」

ムカつく。

彰吾も松野さんも、ムカつく。

だけど、1番ムカつくのは間違いなく自分だった。

それでもまだ、これでもまだ。


「………っ…」

彰吾を好きな自分に―――…。