今日も同じ毎日。

いつもと同じなんだけど、少しだけ今日は違う。


お昼の鐘が鳴り響き、わたしは彰吾の教室に向かった。

朝作ったお弁当を、ひとつだけ持って…。


教室を覗くと、そこにはわたしが好きになった笑顔があった。


楽しそうに友達と話す彰吾。

わたしの前で見せる笑顔とは、違う笑顔を見せている。

そんな彰吾をボケッと見つめてると、その中の友達がわたしに気付いて彰吾を呼んでくれた。


こっちに近づいてくる彰吾。

後ろにいる友達に頭を下げ、彰吾にお弁当を手渡した。


「弁当…」

お弁当がひとつしかない事に気が付いたのか、彰吾は手渡されたお弁当とわたしを交互に見る。