結婚の条件《オオカミ秘書の恋愛指南》

「・・・」


突然の衝撃的な出来事…
私の身体にはドッと疲れが押し寄せた。



再び、パジャマ姿で戻って来た洋貴さん。



「杏里も生まれた時は裸だろ?」


「それはそうですけど・・・」

その単語に私の鼓動は再び、跳ね上がり、身体に熱が帯びる。



洋貴さんは私の隣に座って、持ってきたペットボトルのミネラルウォーターをガブ飲み。


彼はあくまで自然体に振舞う。


「お前の生まれた場所は病院か?」


「そうですけど」


「そうか・・・」


洋貴さんは相槌を打ち、瞳を伏せた。