杏里は頬を真っ赤にして、俺の手を払い、立ち上がる。



「…あなたのコト…やっぱりスキになれない・・・嫌いです」


「…」


俺も立ち上がって、ずれた眼鏡のブリッジをクイッと指で押し上げ、元の位置に戻す。



「嫌いもスキの内だ・・・」



「違います!!嫌いなモノ嫌いです!!!」


「…」


俺は顔を真っ赤にしながら、向きに言う杏里を抱き締めた。



「ひ、洋貴さん!!?」



俺は抵抗する杏里の唇を奪った・・・