「…変な意味はない…君が俺を引き止めるからだろ?」


鞄からロープまで出して来て、私の足まで縛る。



この人ーーー・・・!!?
超キケン人物??


「口も塞いで欲しいか??杏里」


洋貴さんの手にはガムテープまで…


「ひ、洋貴さん!!?」


眼鏡越しの二つの瞳が怪しく光っている。


「社長室でこんなコトするなんて初めてだ・・・」


私の顎を指で摘まみ、唇の重なる寸前の近距離まで顔を近づけて来た。