結婚の条件《オオカミ秘書の恋愛指南》

「聞き分けのない女だな~」


洋貴さんはイラ立ったように吐き捨てる。



私の掴んだ手を空いた手で掴み、自分のデスクの椅子に強引に座らせる。


盆と報告書をデスクに乱暴に投げ置いた。



「少しだけ…おとなしくしておいてくれ…杏里」


私を頬を掴み、乱暴にキスを落とす。


「んっ…」


身のキケンすら感じる彼の素行。


「朝からそそるな・・・」


洋貴さんはネクタイを外して私の両手を後ろ手に縛り始めた。



「な、何するんですか??」