結婚の条件《オオカミ秘書の恋愛指南》

「本当にお飾りだな~」


「すいません・・・」


「いいから~さっさと社長としての仕事をしろ」


「はい・・・」


最後は命令口調で、給湯室を追い出された。
私は椅子に座って、書類に目を通す。



分厚い決算報告書。
でも、いつも…印刷されているのは1ページだけ。
後は白紙。



社長は私だけど…
何も報告されない。


自分の会社が何をしてるのか?
どうなっているのか?
まるで把握出来てない。


どうして白紙なのか…叔父様に聞けばいんだけど。
聞けないーーー・・・