結婚の条件《オオカミ秘書の恋愛指南》

「ここが社長室です…」



叔父様はキチンと洋貴さんの座るデスクを用意してくれていた。



洋貴さんは何もないデスクにビジネスバックを置く。



私はいつものように椅子に座った。



「社長…何か飲物…お召しになりますか?」


「えっ!?あ・・・じゃあ~ホットコーヒーでミルクは多めで砂糖は角砂糖二つで」



「畏まりました…」


秘書なんて持ったコトのない私は一瞬、洋貴さんの態度に戸惑う。



彼は椅子に座らずに給湯室に行ってしまった。