結婚の条件《オオカミ秘書の恋愛指南》

「……」



何も言わず…洋貴さんは身体を起こして、眼鏡を付ける。



「・・・」

彼の眼鏡姿がステキだと思った自分が愚かに思えた。
彼にとって、眼鏡はオオカミな自分を隠す一つのアイテム。


「起きるぞ…杏里」


先に洋貴さんがベットから出た。



「・・・」



彼に頼るしか無力な自分が口惜しい。