「俺たち…結婚すんだろ?いちいちビクつかれると困る」


洋貴さんの声は私の反応でイラッとしたのか、少し怒っていた。



「すいません・・・」
私は慌てて洋貴さんの謝った。


「俺を信じて身体を預けろ。しっかりと俺が教え込んでやる」


「あ、はい…」



再び、洋貴さんは私の肩を抱いて来た。



洋貴さんの手が触れる肩だけが妙に熱を持っていく。


二人でエレベーターホールに歩いて、洋貴さんがエレベーターのボタンを操作。



二人で、エレベーターの到着を待つ。



「肩抱かれたくらいで…紅くなるな…それとも感じてるのか?杏里…肩を抱いたくらいで感じてるならその先が楽しみだ…」



「!!!?」


その言葉にいっそ身体に熱が帯びてきた。
真顔でそんな恥かしい言葉…言わないで欲しい・・・