俺も意地悪なオトコ。



杏里は俺とスイートルームに行く時間が迫っているのを意識して、緊張で身体が震えてるコトくらい分かっていた。



「別に…そんなに緊張しなくてもいいさ~」


「はい・・・」


杏里はスプーンを置いて、両手を膝の上に置いて俺の言葉を真剣に聞いていた。



「・・・」



目の前に居る杏里こそが俺のずっと待ってた理想の結婚相手。



杏里を見ていると俺まで緊張して来るーーー・・・