真のあの一言が厚保也の態度を急変させたコトも。


「赤ちゃんって可愛いもんなぁ~癒しになる。俺にも抱かせてくれよ。洋貴」



杏里のお腹も妊娠7ヵ月。

細身の身体だけど、せり出したお腹。
誰が見ても妊婦さんだと分かる。


来る患者も皆、杏里を微笑ましい見つめ、優しく気遣う。
皆が皆、誕生する新しい生命を祝福してるかのように。



厚保也と真には子供は作れないし、産めない。



厚保也は杏里に嫉妬して、冷たい態度を取るようになった。


「分かった…原因は厚保也だろ?」



「すまない…。あいつ…嫉妬深いヤツだからさ~。杏里ちゃんに対しての態度が酷すぎる」


「お前が謝らなくてもいい・・・」