午後の診察も終わり、診療所の裏口で、真と煙草を吸った。



まだまだ、寒いが春の息吹を感じさせる少し温かい風が頬を掠める。



「なあ~洋貴…誘ったのは俺なのに…申し訳ないが…辞めてくれないか?」



真から思わぬ、リストラ通告を受けた。



「厚保也がさ~」


「・・・」



厚保也の態度が最近、おかしかったのは俺が見てても分かる。


多分、原因は杏里だってーーー・・・