俺はつわりで入院した杏里の見舞い。


何も食べれない杏里にりんごを摩り下ろして食べさせようと駅前のスーパーでりんごを買った。



白いスーパーの袋を片手に軽やかな足取りで病室に向かう。




「あ…洋貴さん!」


入り口に立つ俺に身体を起こして、手を振る杏里。

やけに血色も良くてゲンキな声。



俺は杏里を一途に見つめ、ベット脇に立つ。



「りんご買ってきた…摩り下ろして食わせてやる」



「仕事はいいんですか?」


「どうせ~ヒマだ・・・」



「そうだ…紹介します!」