医師免許を生かして、私の命の恩人、桜庭先生の元で小児科医として働き始めた。 「……お大事に」 私は受付。 「……栗原杏里ちゃんか~栗と杏が入ってて可愛い名前」 桜庭先生の恋人の厚保也さんは私と一つ年上の22歳。 看護師として、診療所で働いていた。 スタッフは4名と少人数。 「これ…カルテ…保険の点数の計算の仕方…この間教えたし…分かるよね」 「はい」 「じゃあ~お願い」 厚保也さんが私にカルテを渡す。 厚保也さんは美形なのにゲイとは何だか惜しい。