「キケンな目に遭っても…お前が守ればいいコトだろ?洋貴」



「・・・俺は嫌われてるんだ…。俺の生き方には杏里は賛同出来ないらしい」



「…お前はどうしたい?杏里ちゃんを手離したいのか?」



俺は杏里を離したくない。


杏里のコトを考えて、自分以外の男と見合いを勧めたが…


内心は嫉妬で狂いそうだった。



「離したくない…俺だって今の生き方がいいとは思ってない。変わりたい!」



「俺だって厚保也のコトを離したくなくて…エリート医師の道を捨てて…今…此処に居る…。ゲイをカミングアウトするのはかなりの勇気が必要だったが…後悔はしてない。一番好きな人とずっと…居られるから…。変わりたい思うなら、頑張れよ。洋貴」


「マジで変われるかな?」


「いつも過剰くらい自信家のお前が何言ってる??」


真は弱気な俺に呆れていた。