杏里と過ごす夜は今一番の至福だった。



こんな歳になって、一回りも違う杏里に骨抜きされるとは・・・



シスターの見舞いに行く前に俺は杏里を自分の世話になった施設に連れて行った。


車のトランクにはたくさんのお菓子と玩具。




「まるで…洋貴さんはサンタさんみたいですね」


「…クリスマスには本物のサンタになって、子供たちにプレゼント渡す…。俺は施設じゃあ…神様なんだ」



俺は少し自慢げに杏里に話した。


悪いコトばかりしてる俺だけど。
良いコトもしてると杏里に誇りたかった。



「へぇ~っ…神様ですか・・・」