俺は杏里の居ないのをよそに…蔵の赤外線センサーを解除して、侵入しようと企んでいた。



蔵の警備を任されてるセキュリティ会社の管理コンピューターに侵入。



しかし何重に仕掛けられた罠に悪戦苦闘。


「くそっ」


これ以上失敗すれば…足が付いてしまう。


泣く泣く退却を余儀なくされたーーー・・・
ハッキングにも失敗!!


「・・・」


杏里の叔父様はなかなかのやり手。
オークションで落札して、贋作を高値で買わされた顧客リストを手に入れるコトすら出来なかった。


化けの皮を剥がすの至難の業。



俺は口惜しかった。
初めて、味わう敗北感。