「私の顔に何か付いてますか?」


「杏里は首筋、見てないのか?」


「え、あ…首と胸元辺りがダニに噛まれたみたいで所々…紅くなってるけど」


「・・・ぷっ」


洋貴さんは飲んでいたコーヒーを吹き出しそうになっていた。



「大丈夫ですか?」


「俺はダニか・・・それはキスマークだ」


「えっ!!!?」



この紅いポツポツはキスマーク??



「私は寝てる間にあなたに襲われたんですか?」


「…別に…キスマークを付けただけだ。安心しろ」



「安心なんて・・・出来ないです!!」