君の言葉で僕を求めて



「好きって、…言わないから!」


あ、言った。


待ってたんだよ。その言葉を。


だからわざと言わなかったんだ。


我慢出来なくなった良隆から言って欲しかったから。


さあ、目的は達成したし。


「すき…「俺はっ」


……被られた。


「俺は、こんなに好きなのにっ!!」


「………」


何、このご褒美。


「いつもそうだ!

お前ばっかり余裕ぶって!

何でっ、……っ!!」


堪えきれなくなった涙が君の目から零れる。