「ごめんな、本当に…今回だけ、車の中で描いてくれ…、」 「だめだよ、車の中じゃ…線が崩れちゃう。」 ゴローちゃんはこんな事言わない。 「線が崩れないように、揺らさないで運転する努力する。…本当に、お願いだ…早くしないと時間がない。」 ──時間がない? 「どうしたの?何があったの?」 「それは車で──」 「今、話して。」 ブックチョウを力強く握りしめた。