「繭、病院行くぞ」 「……うん」 眉を下げて笑うゴローちゃんを見て、余計に胸が苦しくなった。 「気をつけなさいよ?」 「はい、失礼しました」 ゴローちゃんは私の手首を掴み引っ張るように歩き始めた 力強く握りしめて