美雪は残らないんだ 腕にあんなに油が跳ねたのに。 私は残るんだ 私はもう一度手の甲を確認した。 「……繭、大丈夫だから跡なんか気にするな」 「うん…分かってるよ」 「気になるなら病院行ってきちんと薬をもらいなさいね?」