先生は真っ赤にした顔を上げてあたしを見た。 「だから、“先生があたしを好き”なんて聞こえなかったって言ってんの」 あたしが言うと先生はふきだした。 「あああああーっ!!!もう!」 先生はあたしの前に立ち上がりあたしの肩に手を置いた。 「せんせ……」 「好きだよ。沙良」 そう言ってキスした。