「あの時俺、お前に………――――」 「―――…き――…って言おうとしてたの」 「え……?」 最初が全然聞こえなかった。 でも、伝わった。 先生の口は、はっきり“好き”って言うように動いていたから。 「分かったか……?これが、俺の気持ち」 先生は顔を真っ赤にして言った。 「………聞こえなかった」 「………え!!?」