「沙良ぁっ!」 先生は優しくあたしを抱きしめてくれた。 あったかくて心地いい、先生の腕。 ―――ピーポーピーポー………… そっからの記憶は全く無い。 「………ん……」 目を開けると、今度は病室だった。 あたしの手は先生に強く握られていた。